風邪の治療について
まず予備知識を二つ。
さる高名な小児科の教授は、次のように述べて、医局員に風邪の怖さを伝えたといいます。
「大人がくしゃみをすれば、幼児は気管支炎を起こし、赤ん坊は肺炎を起こす。」
つまり抵抗力のあるものにとって風邪は少しも怖くないが、抵抗力のないものいにとっては、肺炎のような致命的な病気にまですすむのだということを、実に簡単明瞭に述べたものです。
この場合、この教授は「赤ん坊」というたいへん抵抗力のないものに言及したわけですが、半身不随で床中の人、七十歳以上の老人、手術直後の人、肺手術で片肺のない人などは、まさしく教授に言う「赤ん坊」に相当するといってよいと思います。